企業のAI活用は3つのポイントを押さえて成功に導け

2019年に多くの企業様に訪問し各企業様におけるAI活用の状況をお聞きする中で、各社様それぞれAI導入のステータスや活用度合いも様々ではあるものの、総じて多くのエネルギーを費やしこのAIというテーマに取り組まれていると感じました。
そういった企業様の多くから「まだまだ活用といえる段階にない」や「未だ検討段階の域を出ででいない」などをお声を頂く中、比較的AI導入をスムーズに行い、活用状況も良好とされる企業様も一定数いらっしゃいました。
そういったAI活用がポジティブな状況にある企業『AI活用成功組』には、いくつか共通したものがありましたので以下にまとめてみました。
キーワードは「小」、「絞」、「育」です。

1stパーティーデータを活用し、小さく始めよ

まさにAI活用をこれから進めていきたいという段階の企業様とお話をすると、結構な割合で
「自社のデータ(1stパーティーデータ)だけでは取得できている内容が限定的なので、何か外部のデータを活用して効果的にやりたいんだよね」ということを仰います。
この発言にある背景は、AIというものが大量のデータ処理に長けているということや、より多くのデータを活用したほうが良い効果が得られやすいなどの考えからであると思われ、せっかく始めるならよりbetterな形でAI活用を成功させたいという想いからの発言と理解しています。
ただ、外部データ(いわゆる3rdパーティーデータ)を活用することを考えると
・そもそもそのデータが自社のAI活用に有益に寄与するか検証が必要
・外部データの取得にはコストが発生する
・外部データと自社データの統合作業を要する
などの課題をクリアする必要があります。もちろんその分時間も必要です。
では、『AI活用成功組』はどのようなアプローチをとっているのでしょうか?
こういった企業の多くは、まずは自社データを活用してAI分析を進めています。すぐに手配が出来て、加工も自社主導で行えるデータを活用しています。そもそも、こういった企業は「自社保有データの活用が進んでいない」というところからAI活用の検討を進めているので、
自社データの有効性の見極めなどが不十分なまま一足飛びに外部データを求めるのではなく、自社データの有効性や特徴を見極めることから始めることで、着実にAI活用というプロジェクトを前に進めています。
出来ることから小さく始ることが、成功への第1歩だと考えます。

特化型AIを活用し、領域を絞って始めよ

AI導入の過程において、最も時間とコストがかるものの一つに、モデル構築があります。
モデルの設計とは、ざっくりに言うと『どんなデータを使って』『どんな結果を欲しいか』を実現する仕組みの構築になります。
乱暴に言うならば『関数みたいなもの』だと思ってます。
つまり、『3という値を使って』、『9という結果を欲しい』場合には、
『×3を行う』や『二乗を行う』
などが関数として考えられます。
現実的にはこんな単純なものではないのですが、この関数を構築することが、モデルの設計です。
実際のAI構築においては、非常にスキルの高いエンジニアたちがデータをどう扱えば期待する結果に近づくか、どんなアルゴリズムを採用するのがベストか、など非常に多くのトライ&エラーを経てモデル構築をします。

一方、こういったアプローチとは逆に、可決できる課題が特定されたAIIもあります。
つまり、『二乗を行う』のみが出来る関数のようなものです。これらは『特化型AI』と呼ばれたりしています。
『二乗を行う』ことのみに特化しているのでそれ以外の処理はできませんが、その目的達成においてはスピーディーに開始してAI導入できるのがメリットです。
そして解決する課題をどんどん広げていくことで次第に大きなテーマに対してAI活用を進めることができます。

現時点においても、AIベンダー各社から非常に多くの特化型AIのサービスが提供されています。最初はやれることが限定的であってもこういったサービスを活用し成功体験を踏むことで、会社としてのAI活用の習熟度向上に寄与します。実際『AI活用成功組』の多くは特定課題の解決から始められていたりします。
大きな絵を描くことももちろん重要ですが、今そこにある課題を解決することから始めてみること、焦点を絞ることが重要と考えます。

AIも人も変化を通して成長する

最後に、AI活用というものは一度取り組んで終わりではありません。現時点と1年後では外部環境が大きく変わる可能性があります。そうすれば設定する課題やデータの質など、AIにまつわる各種前提条件が変わります。
よってAIは一度構築して終わりのものではありません。
そして何より、AIは活用すべき手段でしかなく、この使い手は人です。
たとえ外部環境の変化によってAI活用の前提条件が変わっても、その時点にフィットしたAI活用を再度デザインしていくことが出来れば良いのです。
その一連の流れが自社内で行えれば、素晴らしく強い未来型の経営となるかと思います。

『AI活用成功組』は、中長期的にAIで経営課題を解決するという意気込みで組み上げたAIは随時アップデートするスタンスですし、何よりそれを扱う社内人材の育成に経営資源を投下しています。
現時点でAIに知見のある人材が社内にいないといって外部に丸投げをしても、それは一時の効率化にすぎません。
企業経営におけるAI活用は未だスタートしたばかりで、わからないことや生みの苦しみをすべての企業が味わいながら前に進んでいます。
だからこそ自社にそのノウハウが蓄積するような方法でAI活用に取り組んでいくことが今後の為にも重要と考えます。
AIも人も、育て上げていくものであることを忘れずに。

 

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