神は細部に宿る

こんにちは。
やまたかです。

今日は「神は細部に宿る」ことを実感し、細部にこだわり抜くことでビジネスの成功に結び付いた私の個人的なエピソードをお伝えします。

私には美的センスが無いのですが、絵画や芸術作品を鑑賞するのがマイブームの1つです。
形容しがたいのですが、芸術作品が持つ特有のエネルギーみたいなものに触れると自分自身の心の在り方が変わる気がするんですよね。

そんな私がこれまでの人生で目にした芸術作品の中で、最も心に残った作品を一つ上げるとするならばそれはシスティーナ礼拝堂にあるミケランジェロ作の「最後の審判」です。

File:Last Judgement by Michelangelo.jpg - Wikimedia Commons

ご覧になったことがある方は分かるかもしれませんが、あの壁一面に描かれた400体にもぼる人物で構成された壁画を見ると、言葉を失って見入った記憶があります。

そしてその時に、この作品が持つ『本物感』は何なのだろうと考えてみた結果、それは細部にまで丁寧に表現されたものの集合体としての力なのではないかと思ったんですね。

細部にまでこだわり抜いたものが『本物』となり、細部にほころびがあるものは『本物』の境地にはたどり着かないという考え方は自分の仕事のスタイルに大きな影響を与えています。
思い起こせば、過去に出会った細部にこだわる人達から、そういった考えを学んできました。

いちいち細かい嫌な上司

その一人として、私のかつての上司に、発言する言葉の一語一句にこだわる人がいました。

当時のその会社は営業が頑張ってセールスすることで収益を上げる、所謂営業会社の典型的のような会社で、その多くはハードワークをものともせず朝から夜まで気力と体力で頑張る社員でした。そんな会社ですから、

「“質より量”、“とにかく明るく元気に”、“勢いが大切”」

という雰囲気が強かったのですが、当時の私の上司は発言する言葉の細部にやたらとこだわる人でした。


私 :「先ほど依頼された資料ですが、ちょっと待ってもらっていいですか?」

上司:「どうした?何かあったのか?」

私 :「急に午後出なければならなくて」

上司:「誰が?」

私 :「私がです」

上司:「お前の言葉には主語が無い。主語を付けてやり直し。そして君が僕に頼みたいのは

期日の延期でしょ?ならばきちんとそのように伝えた方が良い。やり直し。」

私 :「・・・・。先ほど依頼された資料ですが、本日私が午後に外出するので提出を1日延ばしていただけないでしょうか?」

上司:「わかりました。外出気を付けて」


こんな感じのやり取りが1日に何回もあり、当時の私は新手のいじめなのかと思っていました。そんなくだらないところに執着して、私を陥れたいのかとすら思っていました。
当時の私は社会人4年目で部下も預かる立場だったため、このような上げ足取りのような
ことをする上司がとても嫌でした。大嫌いでしたね。

そんな上司の言葉

そしてそれからしばらくして、耐えかねた私はその上司と話をする時間をもらいました。
そしてその時の上司の言葉を今でも大切にしています。

君は発する言葉一つ一つを大切にしていない。この言葉を発すると相手がどう認識するかということに思いを巡らせれば、あいまいな表現や軽率な言葉を発することは出来なくなる。
特に君の今の仕事は、年長者である事業責任者の経営管理をサポートする仕事だ。正確に状況を伝えることが何より重要だ。
そして君は組織を持っている。人の上に立つ人間の言葉は、良くも悪くも影響力を持ってしまう。君は、良い影響を与える側の人間になりなさい。

勢いとノリで会話をすることが多かった当時の私にとって、この言葉は大きなターニングポイントとなりました。
そしてこの上司は私だけでなく他の部下(つまり私の同僚たち)に対しても書類や資料の作成において細かい注文を出し続けました。

その後間もなく、この上司は素人ばかりの寄せ集めのような管理本部を率いて見事IPOを成し遂げたのです。
総務や人事など、専門分野の知識を誰一人有していなかったこの組織が、上場企業の管理本部として『本物』の入り口に立った瞬間でした。

そしてこれは、間違いなくあの上司の細部にわたるこだわりが生んだ一つの奇跡であったと思っています。

多くの人がどうでもいいと思うようなことや、そこまで気にする必要性を感じない事。
ここにこだわる人は間違いなく少数派です。

しかしながら、多くの人が見過ごす部分にこだわり抜いて『本物』を生み出す人間がいるのは紛れもない事実です。細かい事と言って侮ってはいけません。
「神は細部に宿る」ものです。

 

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